プレビュー 2015/9/18 甲府対鹿島戦

予想布陣

鹿島の予想布陣は、次のとおり。

GK: 曽ヶ端
DF: 西、青木、ファン、山本
MF: 山村、小笠原
    遠藤、カイオ
FW: 金崎、鈴木優磨

甲府の予想布陣は次のとおり。

GK: 河田
DF: 山本、津田、土屋
MF: 松橋、バラナ、下田、阿部翔
    阿部拓、稲垣
FW: バレー

鹿島は、DF昌子の故障離脱が続く一方、MF柴崎が復帰。

前の試合で良い出来だったとはいえないファンに変えて
植田を使ってほしい気もします。
甲府は、前線のバレーをターゲットにした攻めを多くみせるはず。
植田がどこまでバレーに対抗できるか見てみたいです。

柴崎は日本代表でも出番がなく、十分な休養がとれているのではないでしょうか。
この試合で十分暴れてもらいたいです。

そして、FWには前の試合で不調だった土居・赤崎に代わり、
鈴木優磨の抜擢を希望します。
もっともGELマガによれば、練習でダヴィも元気なようなので、ダヴィ・金崎2トップの起用が現実的なのかもしれません。しかし今だったら、ここまで何回かチャンスがありながらよいプレーをみせていないダヴィよりも、前の試合で可能性を感じさせた優磨こそが見たいのです。

悔しい敗戦—レビュー 2015/9/12 鹿島対G大阪戦

鹿島アントラーズ Offical
jleague.jp
サッカーダイジェスト

1-2の敗戦。

負けたことも悔しいのですし、
警戒していた宇佐美にいいようにやられてしまったこと、
そして鹿島のキーマンと考えていた山村、土居が
それぞれ負けの原因となってしまったことも
痛恨でした。

スタメン発表。
なぜ、左サイドになぜカイオではなく聖真?
聖真を真ん中、赤崎の位置で使い、カイオを起用するものだと思っていました。

試合は当初、鹿島が主導権を握っていたように思いました。
あわや米倉のオウンゴール、というシーンもありました。

しかし前半12分、山村が凡ミスからパトリックにボールを奪われ
あわや失点、かろうじて止めるもイエローカード…、
というシーンあたりから流れがすっかり変わり、
ガンバのペースになります。

そして、29分、39分と、宇佐美の連続失点。

このあたり、DF陣もダメでしたが、
それ以上に攻撃がまったく形になっていませんでした。

右サイドからは遠藤や西から何度かチャレンジするも
ゴール前につなげられず、左サイドの土居はまったく
消えていました。

攻撃が形にならない状態は、後半に入っても続きます。
後半17分にカイオが出場して土居がトップ下に移ると、
左サイドはある程度活性化します。
しかし、まだまだゴール前のチャンスは作れない状態。

後半29分、土居に代わって鈴木優磨登場。
鈴木優磨は、Jリーグ初出場。
先週の天皇杯対琉球(J3)戦に出場し、鋭い突破をみせていた優磨。
しかし正直、ガンバ大阪守備陣に通用するとは思えず、
この交代で石井監督は勝負をあきらめているのではないかと思っていました。

しかし、優磨はこの試合でも鋭い動きを見せ、空気を変えます。
後半41分のヘディングは惜しくも枠外。
後半45分、やはりヘディングでゴール。
2-1に追いすがります。しかし、反撃もここまででした。

この試合、疑問だったのはまずスタメン。
なぜカイオを使わず、土居を真ん中でなく左で使ったのか。

2013年にトニーニョ・セレーゾに抜擢されて以来、
土居が力を発揮しているのは真ん中(1.5列目)であり、
左サイドでよいプレーをした試合はあまりないと思うのです。

ただし、そういった起用法は別にしてもこの日の土居は
低いパフォーマンスでした。後半17分にポジションを移しても、
パフォーマンスは改善しませんでした。

トラッキングデータで見ても、とくにスプリント回数6回
(90分換算では約7.3回)というのはあまりにさみしい数値です。
総走行距離8.33km(90分換算では約10.13km)というのも、
運動量の少なさで定評ある宇佐美を下回る数値です。

私は、土居は同い年の宇佐美に負けないポテンシャルをもっていると思っています。
それだけに厳しい言い方をすれば、この日の敗戦は宇佐美と土居の差だったともいえます。
早く挽回することを期待しています。
まずは、本来のパフォーマンスを早く取り戻してほしいです。

山村は、J1第10節の全出場選手のなかで総走行距離が1位だったそうです。しかし、前半のミスは直接の失点にはならなかったとはいえ、あまりにも大きなプレーでした。

残された希望は、鈴木優磨。フィジカル、スピード、そして決定力を備えたFWとして育ってほしいです。

プレビュー 2015/9/12 鹿島対G大阪戦

好調鹿島が王者G大阪に挑む試合、
そう考えたいです。

今のG大阪には、Jリーグで
やや不調なようにも見えますが、
昨年3冠の王者にふさわしいサッカーを
していると思います。

そうしたチームと戦えるのはうれしいことだし、
倒しがいのあるチームであるといえます。

予想布陣

鹿島の予想布陣は、次のとおり。

GK: 曽ヶ端
DF: 西、青木、ファン、山本
MF: 山村、小笠原
    遠藤、カイオ
FW: 金崎、土居

G大阪の予想布陣は次のとおり。

GK: 東口
DF: 米倉、岩下、丹羽、藤春
MF: 遠藤、今野
    倉田、阿部
FW: 宇佐美、パトリック

鹿島は、DF昌子の故障離脱と、MF柴崎の出場停止が残念。

とくに昌子は、G大阪とは深い因縁をもつ選手であり、
昨年2014/10/5の試合では怪我をおしての出場、
今年6/3の試合では本来のCBではなく左SBでの出場でした。
それを考えるとなお、本人は無念でしょう。

とはいえ、昌子がG大阪線で活躍する機会は今後も多くあるだろうし、
今回は代役の好調・青木に期待したいです。

年齢構成

両チームとも、ボランチの2人も含めたDF陣は中堅・ベテランでバランスのよい年齢構成。
9/12時点での年齢は、次のとおり。

曽ヶ端	36
西	28
ファン	26
青木	32
山本	30
小笠原	36
山村	25
--------------------
平均	30.43
標準偏差	4.47
東口	29
米倉	27
岩下	28
丹羽	29
藤春	26
遠藤	35
今野	32
--------------------
平均	29.43
標準偏差	3.10

一方、前線には両チームとも若手選手を揃えています。

遠藤	27
カイオ	21
金崎	26
土居	23
--------------------
平均	24.25
標準偏差	2.75
倉田	 26
阿部	 26
宇佐美	 23
パトリック 27
--------------------
平均	25.5
標準偏差	1.73

守備陣、攻撃陣とも、両チームが同じような
年齢構成なのは興味深いところ。

鹿島は植田、G大阪は西野と、
U-23の中心となるセンターバックの選手を
擁している点も両チームに共通します。

山村

さて、鹿島守備陣での注目は、
ボランチの山村選手。

石井監督就任後にセンターバックから
ボランチにコンバートされ、
出場機会が増えています。

なかでも、9/6のナビスコカップ対FC東京戦は、
強さを生かしたボール奪取、中盤でのパスの起点と、
素晴らしい出来。

高い攻撃力を持ち、実績のある遠藤・今野の
ボランチコンビを擁するガンバ大阪相手に
優れたプレーを継続できるか、真価が問われます。

ここで勝利につながるよいプレーをすれば、
さらに上のレベルにあがれる予感がします。

流通経済大学時代の山村は、ともすれば自由を
はき違えたりさまざまな誘惑に負けたりするような
環境にあって、周囲から一目置かれるほど
真剣にサッカーに取り組んでいたそうです。

鹿島アントラーズ入団後も、
昨年など出場機会を得らなかった時期も、
他チーム移籍などの選択はとらず
じっと耐えた山村選手。
きっとその間も真剣にサッカーに
取り組んでいたんだと思います。

そんな山村選手の努力が実を結ぶことを期待しています。

土居

鹿島攻撃陣の注目は、土居。

土居にはこの試合で発奮すべき理由が3つあります。

  1. G大阪ディフェンス陣へのリベンジ
  2. 不調だったFC琉球戦からの立ち直り
  3. 同年のライバル、宇佐美

1. G大阪ディフェンス陣へのリベンジ

土居は、昨年2014/10/5のホーム・ガンバ戦で65分、
目の覚めるようなダイレクトのスライディングシュートを決めました。
また、鹿島の先制点となる赤崎のゴールシーンも土居のパスが起点でした。
この試合、結局2-3で鹿島が敗れたことは、
2得点とも美しいゴールシーンだっただけに、
よりいっそう無念でした。

しかし、前回6/3のG大阪戦では、相手から研究、マークされて
いたこともあってか、土居が消えていた時間が長く、
チームも0-2と完封負けに終わりました。

石井監督に替わって以来好調の鹿島のなかで土居は、
先発出場したときには中盤とフォワードのポジションを
自由に行き来する「1.5列目」、途中出場したときには
積極的にゴールを目指すスーパーサブという2つの役割を
よく果たしています。

そうしたプレーがG大阪戦でもみせられるか、注目です。

2. 不調だったFC琉球戦からの立ち直り

9/10のFC琉球戦で鹿島は3-1で勝利したものの、
内容的には格下の相手に攻められている時間も長く、
優れた内容と手放しでいえる内容ではありませんでした。

田中滋・鹿島アントラーズ番記者はこの試合について、
「ゆるい」と評しています(有料記事)

G大阪戦では、ぜひともこうした批判を見返してほしいです。

3. 同年のライバル、宇佐美

土居と宇佐美は、ともに1992年生まれ。

小さい頃から天才少年と騒がれ、昨年のG大阪3冠王への貢献、
今期もここまでトップの16得点、日本代表選出など、
派手に活躍する宇佐美。
それと比べると、土居の活躍は地味に見えます。

しかし、守備も含めたチームへの献身や周囲を生かす能力、
スタミナなど、宇佐美とは異なる良さが土居にはあります。
このまま自身の得点数で宇佐美に追いつくのは
むつかしいかもしれないが、まわりのカイオや
遠藤、金崎などを生かし、あるいは彼らに生かされながら
プレーすれば、チームとして宇佐美たちを
上回る攻撃をすることは十分可能なはず。

ここで大いにアピールし、日本代表に土居が
選ばれるきっかけにしてほしいです。

以前の鹿島アントラーズ同様、今の日本代表には
停滞している印象があります。
日本代表が停滞から脱するために必要な選手の一人は、
チームへの献身と個の能力を兼ね備えた土居聖真選手だと
思うのです。

清水克行『耳鼻削ぎの日本史』

日本ではかつて耳や鼻を削ぐという行為が行われていた。
このショッキングな言説を、信頼できる史料をもとに
検証した本です。

読後感は、阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男』などに近かったです。

「史料の解釈に現代的な感覚を持ち込むと、
史実の評価を大きく誤ってしまうことになる」(P.72)
という指摘や、耳鼻削ぎや「耳なし芳一」などには
「中世社会のシンボリズム」としての
耳や鼻が表れているという主張(P.93)
には得心しました。

いっぽうで、源賴義のエピソードの記述(P.99)には、
昔でも現代と共通する、耳鼻削ぎは「グロテスク」
な感覚が感じられます。
このあたり、巻末近くで述べられている現代アフガニスタンの
タリバーンについての話(P.206)でもそうですが、
あえて残虐さをアピールするという感覚がありそうです。

また、中世までの社会で刑罰のひとつとしておこなわれていた
耳鼻削ぎと、戦国時代以降の耳鼻削ぎには大きな断絶があるように
思います。

豊臣秀吉や近世初期幕藩下でおこなわれた耳鼻削ぎは、
戦国時代以降に新たに構築された法体系の一部ではないか。
そんな仮説も頭に浮かんでいました。

論点はいろいろありますが、知的好奇心を満たすことができる、
興味深い新書です。
また、史料の扱い方・読み方について学ぶべき点が多いでしょう。

8/30 鹿島対東京、悔しい引き分け

鹿島アントラーズ対FC東京

カシマスタジアムで観戦してきました。鹿島にとっては、悔しい引き分けでした。

前節での植田・遠藤・小笠原の出場停止を受け、だれが出場するかが注目されたゲーム。

センターバック植田の代わりに山村、ボランチ小笠原の代わりに梅鉢が先発出場。
山村は今季初、梅鉢は5/6の第12節名古屋戦以来2回目の先発出場でした。
また、2列目には5試合連続出場だった中村に代わり、新加入のジョルジ・ワグネルが入りました。

一方、FC東京ではFWの武藤に注目が集まります。

前半は、鹿島のペース。

土居の10分の得点は、ディフェンスラインをタイミングよく抜け出してから、西からの長いクロスをトラップし、GK権田の股間を抜くキックを打ったもの。技ありのプレーでした。

土居ならこれくらいは当然だよ、と思えることが一番の幸せかも。

ここ数試合、自らゴールを決めるよりもほかの選手の黒子に徹していた土居選手。
リーグ戦では、4/26の広島戦以来という久しぶりの得点でした。今後はこういうシーンをどんどん見たいです。

曽ヶ端のパントキックからダヴィがシュートを決めた2点目も、ダヴィらしいゴールでした。

そして、前半で目をひいたのは梅鉢。象徴的なのは、23分。

自陣で鋭いダッシュによってボールをインターセプトすると、
そのままドリブルでボールを持ち上がり、フリーのカイオへパス。

カイオのシュートが権田に止められて得点にこそなりませんでしたが、
梅鉢選手の積極性やスピードといった特長がよくわかるプレーでした。

こうしたスペクタクルな展開の試合は、後半に入ると一転します。

まずは後半3分、山村と武藤とのペナルティエリア内のマッチアップで
ファウルがあったということで、FC東京にPKが与えられます。

このシーン、確かに山村の足が武藤にあたっているのですが、故意とは思えないですし、微妙な判定のような気もします。

スカパー解説の羽中田昌氏は、

足があたっているようには見えるんですけど、アントラーズにとっては厳しいジャッジにも見えますね

とのこと。

とはいえ山村のプレーは、軽率だったし、武藤のスピードに対応しきれていなかったのも事実。

山村と武藤のマッチアップでは、次のようなプレーもあり、山村が苦戦しているようでした。

  • 02分 ペナルティエリアの外でドリブルする武藤を山村が押し倒し、ファウル判定。FK
  • 25分 山村の対応が遅れ、武藤がシュート。曽ヶ端キャッチ
  • 32分 武藤、山村とドリブルで入れ替わる。カバーした昌子が対応して止める
  • 40分 武藤がクロスをいれ、梅鉢がクリア
  • 56分 マッチアップから、コーナーキックへ
  • 58分 マッチアップから武藤のシュート。シュートの力なく、曽ヶ端がキャッチ

PKはエドゥが決め、スコアは2対1。

強いチームであればこのあと何事もなく時計を進めて勝ちきれるのですが、
今のアントラーズ、特に小笠原などの主力選手を書いている状態ではむつかしいのかもしれません。

状況をさらにむつかしくしていたのは、本日抜擢された梅鉢とジョルジ・ワグネル。
梅鉢は後半に入って運動量が落ちているし、ジョルジ・ワグネルもボールをキープできません。

そうした状況で、62分に梅鉢から青木、66分にジョルジ・ワグネルから杉本へと交代カードが切られます。

しかし、70分の青木の退場で状況はさらに悪い方向へ。
青木のスライディングがエドゥの足にあたり、1発レッド。
慌てる場面でもなかったし、もったいないプレーでした。

前節のFC東京対浦和戦では、浦和の森脇がタックルをした結果、FC東京の平山が全治3ヶ月という大けがをしています。
しかもこのプレーでは、大けがにつながる危険なプレーをした森脇はノーファウルの判定でした。
そうした事故の影が、この判定に微妙な影響を及ぼしていたのかもしれません。

ここからのアントラーズは、守備中心へ。

73分にカイオに代わって守備的MFの位置に入った中田が中盤を落ち着かせます。
結果論で言えば、梅鉢に代わって投入するのは中田だったのかもしれません。

守備中心とはいえ、土居やダヴィなどを中心に時折可能性を感じる攻撃を見せますし、FC東京の決定機もあまりなかったと思います。

しかし、試合終了が見えてきた87分、思わぬプレーがありました。

徳永が前線へ送ったボールは、途中出場した中島のヒールパスでゴール正面へ。
山村は、FC東京の武藤と渡辺よりも一瞬先にボールに追いつき、そのままGK曽ヶ端へバックパス。
しかし、このボールを曽ヶ端が処理できず、はじいたところを武藤にゴールを決められてしまいます。

山村が試合後、

ソガ(曽ヶ端)さんにボールを流そう(註 「渡そう」の誤り?)と思って流したけれど、自分がクリアすればよかったと思います。自分で勝手に判断してしまってキーパーが取れるかなと思ってああいうプレーになってしまった。

コメントしているように、シンプルにクリアしていれば防げた失点でした。

このあとは試合終了まで両チーム得点なくドローへ。
2点差を追いつかれたこと、また、失点自体も防げるものだったことで、鹿島にとって悔しい試合となりました。

梅鉢

鹿島にとってこの試合の収穫は、梅鉢が今後を期待させるよいプレーを見せたことだと思います。

いままでは、同期の柴崎・昌子・土居においていかれた感じのあった梅鉢。

前回先発起用された第12節名古屋戦(5/6)では早い段階でイエローカードをもらい、
前半途中の41分で交代させられるという屈辱を味わっています。

こうした前半途中交代の屈辱が初めてではなく、リーグ戦で3回も繰り返されていたのでした。

それだけに今回の梅鉢起用は不安に感じるファンも多かったと思います。
しかし、今日の前半戦の出来は、そうした不安を消して余りあるものでした。

課題は、90分間走り続け、安定したプレーを続けること。
関大一高で「月まで走れ」を実践してきた梅鉢ならば、きっと達成できる課題でしょう。

次節以降は小笠原が帰ってくるので出番が少なくなりそうです。
でも、次の機会にはきっとさらによいプレーを見せてくれるでしょう。楽しみです。

ジョルジ・ワグネルとプレースキック

本日初出場のジョルジ・ワグネルは、チームにフィットしていない感じでした。

守備への意識やまわりを使おうという意図は感じられたのですが、
運動量が少なく、守備ではボールを奪いきれず、パスも正確さを欠いていました。

終盤にボランチとしてルイス・アルベルトを使えなかったことと相まって、
ジョルジ・ワグネルの起用は失敗だったかもしれません。

それでも起用されたのは、小笠原と遠藤の欠場で、フリーキックやコーナーキックなどの
プレースキックを蹴れる選手がいなかったという事情があったのだと思います。

このあたり、土居や梅鉢はプレースキックを蹴れないかな、練習すればうまくなりそうなのに、と思います。

山村

昨年センターバックとしてレギュラーの座をつかみながらも、第22節のこの日が本年度初先発となった山村。

昌子と植田の抜擢の影に隠れてレギュラーの座を失うかたちとなり、ともすれば理不尽な選手起用ともみなされてきました。

しかし、今日の試合で山村の課題がはっきりしました。

  • 失点につながる危険なプレーがときどきある
  • 武藤のようなスピードのある選手への対応

結果として、山村が出場した試合では、レギュラーとして出場していた昨年も含め、高い確率で2失点しています。
これでは、攻撃陣が強力とはいっても、勝ち続けて優勝するのはかなり厳しいです。

厳しい立場になりましたが、こうした課題を乗り越えて再びレギュラーの座をつかんで欲しいと思います。
課題がはっきりしたことは、きっと今後の糧となることでしょう。

ちょっと気になったのは、試合後のコメント

しっかり反省して、また出場することがあったら、この分までチームに貢献したい。

「また出場することがあったら」ではなく、自ら出場する機会をたぐり寄せるようなアピールをして欲しいな、と思いました。

この試合で退場となった青木とU21に招集された植田が出場できないため、次節の大宮戦でも山村の力が必要になりそう。
ぜひ無失点に抑え、結果を出してほしいです。

『代替医療のトリック』II – 医療の限界

『代替医療のトリック』。先日のブログでも記載したとおり、第II章から第IV章は、《科学的根拠にもとづく医療》をもとに鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブを検証した結果、効果が小さいという結論を得たということが記載されています。こうした記載は慎重、公平、論理的に論が展開されており、反論はむつかしいと思われます。反論できるのは、通常医療に詳しい知識を持つ方が、綿密に内容を精査した場合だけでしょう。その場合でも、結論が逆転してしまうことは考えにくいです。

だとしたら、「代替医療」は完全にこの世から駆逐すべきなのか。本書を読んだあと、個人的に鍼やカイロプラクティックを使うことは考えにくくなりました。だけど、現在もっとも成功の可能性が高く危険性の小さい治療方法は通常医療である、という本書の結論は受け入れがたい面があります。自分の身近な人または自分自身が、通常医療で治る可能性が低いといわれた場合はどうすればよいのでしょうか。あるいは、風邪や腰痛などといった身近で困る病気には、通常医療でもあまり効果がないことが本書で示唆されています。

場合によってはプラセボ効果などにより代替医療の方がよい成績が得られる可能性もある、ということを第II章から第IV章までの検証で解釈することもできるでしょう。プラセボとは、患者が治療効果を信じている場合に、偽または効果のない治療によっても得られる効果のこと。例えば、患者が通常医療に不満を持ち代替医療は信頼している場合には、プラセボにより代替医療の方がよい成績を得られる。こうした仮説は、本書の検証内容と矛盾していないと私には思えるのです。

本書の第IV章「真実は重要か」は、こうした疑問に応える内容になっています。いわば、「代替医療」に対してとどめを刺しているといえるでしょう。ただし、この章は第II章から第IV章までとは違い、著者の「意見」が記述されています。

我々がプラセボにもとづく代替医療は用いるべきではないと考える主な理由のひとつは、医師と患者の関係が、嘘のない誠実なものであってほしいと思うからだ。この数十年ほどのあいだに、医師と患者が情報を共有し、十分にインフォームド・コンセントにもとづいて関係を作り上げていく方向にはっきりと合意が進んだ。それにともない、医師たちは、成功する可能性が最も高い治療法を用いるために、《科学的根拠にもとづく医療》の立場をとることになった。プラセボ効果だけしかない治療に多少とも頼ることは、目指すべき目標のすべてをくつがえすことだ。(315ページ)

医者と患者の関係が嘘のない誠実なものであってほしい、という点に基本的には同意します。しかし、このことがどんな場合でも絶対に正しいのか、といわれると疑問があります。例えば、がんはどんな場合でも必ず告知するのが正しいのでしょうか。

本書では、代替医療はトリックに過ぎないという主張がされています。しかし、それと同時に通常医療にも限界があることが示されているように思うのです。病気になったときは、限界があることを認識しながらも、通常医療を受ける、医者と医療と科学を信頼する、というのが現在考えうる最上の方法でしょうか。希望は、通常医療は科学的根拠にもとづき日々進歩しているという点に残されているということはいえるかもしれません。

『代替医療のトリック』I – 科学と医療の再入門

本書は、2つの読み方ができます。

1つは、「医療」に対する基本的な心構えを説いた本として。もう1つは、「科学」の考え方や手法のケーススタディとして。

なかでも《科学的根拠に基づく医療》がどのように誕生・発展してきたのかを述べた第1章は、多くの人に読まれるべきだと考えます。例えば、高校の教科書や副読本に採用したりとか。

ジェームス=リンドらの尽力で発展した臨床試験や、ナイチンゲールにより推進された統計に基礎づけられた衛生改革、喫煙の危険性を明らかにしたヒルとドールの研究は、優れた科学的業績であり、医療史のなかで重要なできごとであると理解しました。

臨床試験、衛生の重要性、喫煙の危険性はいずれも現在では常識です。だけど、こうした概念を得るまでには、優れたひらめきと粘り強い思考、多くの人を巻き込んだ精密な実験が必要だったんですね。さらに、こうした概念が多くの人に受け入れられて常識になるまでには多くの苦労があったという点も印象深いです。

第II章から第IV章は、《科学的根拠に基づく医療》を武器に鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブを論じています。これらの章でも重要なのは、いずれの代替医療も効果が小さいという結論だけではなく、科学的に検証した結果として効果が小さいという結論を得た、ということでしょう。

個人的な感想でいえば、近所でよく看板を見かける鍼やカイロプラクティスの話は身近で興味深いけど、ホメオパシーやハーブ療法についてはあまり興味を持てませんでした。ここら辺は、日本と欧米の文化の違いもあるんでしょうね。

美郷の蛍

徳島県吉野川市の山あいに、美郷という魅力的な地名(平成大合併前の町)がある。ここは蛍で有名だということで、ちょっと行ってみることにした。昨日まで降っていた雨も、今日はあがっている。

最初自転車で行こうと思ったのだが、途中山道が結構きつい上に「あと7km」の看板をみて断念。麓の山川という町からシャトルバスが出ているので、山川まで自転車で行きそこからバスに乗って美郷に行った。

行ってまず驚いたのは、車の渋滞。蛍ではなく人を見に行っているようだ、と声もバスの車内であがっていた。

それでもバスを降りて道路脇の渓谷に目をやると、漆黒の山河に飛び交う無数の蛍。一斉に点滅する様は、実に幻想的だ。さらに、BGMはカジカの合唱。自動車の光が邪魔ではあったけど、それでも十分に体験する価値のある風景であった。あとで話を聞くと、雨上がりは特によく蛍が飛ぶとのこと。人工の灯りがない昔の人はどのような思いでみただろうなどということにも思いを馳せていた。

写真は、私のコンパクトカメラと知識では撮りきれるものではなかった。こんな真っ黒。

自分の目で実際に見、記憶にとどめておくべき風景なのだと割り切ることにしよう。

その後、脇町のビジネスホテルで一泊し、翌日徳島までのサイクリング。50kmくらい。本格的にサイクリングをする人にとっては何でもない距離だろうけど、私にはちときつい^^;;;。6月はじめの阿波の道は、一足早く夏を迎えている様子だった。

川の風景

魚影

ひまわり畑

日常生活ー『皇軍兵士の日常生活』

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皇軍兵士の日常生活 (講談社現代新書)

歴史史料をもとに、日本軍の日常生活を明らかにしている本。

軍隊というと、とにかく非日常的な空間と考えてしまう。しかし、集団生活における人間関係や食事などをみれば、そこにあるのはやはり「日常」なのである。私たちがふつうに体験する学校や職場の集団生活と同じように、理不尽に叱られたり、学歴や勤め先がものをいったり、食事の分配などといったしょうもないことが当事者にとっては重要であったりする空間なのである。もちろん、程度の差はいろいろだろうけど。

ただしふつうの違うのは、人を殺したり、自分が死んだりすることが目の前にあること。そうした状況でも人間や組織は、平等や正義や規律に目覚めるわけではないのだ。

本書と例えば水木しげるの戦記物と一緒に読めば、日本軍での日常生活のイメージを具体的につかめるかもしれない。

Amazon

総員玉砕せよ! (講談社文庫)


水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
幽霊艦長 (ちくま文庫)

そこで得られる結論は、やはり戦争をしてはいけないということである。