美郷の蛍

徳島県吉野川市の山あいに、美郷という魅力的な地名(平成大合併前の町)がある。ここは蛍で有名だということで、ちょっと行ってみることにした。昨日まで降っていた雨も、今日はあがっている。

最初自転車で行こうと思ったのだが、途中山道が結構きつい上に「あと7km」の看板をみて断念。麓の山川という町からシャトルバスが出ているので、山川まで自転車で行きそこからバスに乗って美郷に行った。

行ってまず驚いたのは、車の渋滞。蛍ではなく人を見に行っているようだ、と声もバスの車内であがっていた。

それでもバスを降りて道路脇の渓谷に目をやると、漆黒の山河に飛び交う無数の蛍。一斉に点滅する様は、実に幻想的だ。さらに、BGMはカジカの合唱。自動車の光が邪魔ではあったけど、それでも十分に体験する価値のある風景であった。あとで話を聞くと、雨上がりは特によく蛍が飛ぶとのこと。人工の灯りがない昔の人はどのような思いでみただろうなどということにも思いを馳せていた。

写真は、私のコンパクトカメラと知識では撮りきれるものではなかった。こんな真っ黒。

自分の目で実際に見、記憶にとどめておくべき風景なのだと割り切ることにしよう。

その後、脇町のビジネスホテルで一泊し、翌日徳島までのサイクリング。50kmくらい。本格的にサイクリングをする人にとっては何でもない距離だろうけど、私にはちときつい^^;;;。6月はじめの阿波の道は、一足早く夏を迎えている様子だった。

川の風景

魚影

ひまわり畑

渋沢史料館

3/29、東京都王子にある渋沢史料館に行ってきた。桜の名所である飛鳥山の一角。ちょうど桜も満開で、いい時季に訪れることができた。

渋沢栄一。明治時代を代表する人物としては、例えば、伊藤博文や山県有朋などといった政治家や森鴎外・夏目漱石などの文豪が思い浮かぶ。だけど、「資本主義」というキーワードを考えると、この人こそ明治・大正を代表する人物なのかもしれない。

渋沢は日頃、「道徳経済合一説」を唱えていた。これは、生産殖利つまり金儲けと、仁義道徳は両立するという説であり、裏返していえば、「清く貧しく」が人間の理想ではない、ということになる。こうした渋沢の思想は、マックス・ヴェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神を比較すると面白いかもしれない。また、慈善活動に熱心な点は、ウォーレン・バフェットと比較できるかもしれない。