日常生活ー『皇軍兵士の日常生活』

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皇軍兵士の日常生活 (講談社現代新書)

歴史史料をもとに、日本軍の日常生活を明らかにしている本。

軍隊というと、とにかく非日常的な空間と考えてしまう。しかし、集団生活における人間関係や食事などをみれば、そこにあるのはやはり「日常」なのである。私たちがふつうに体験する学校や職場の集団生活と同じように、理不尽に叱られたり、学歴や勤め先がものをいったり、食事の分配などといったしょうもないことが当事者にとっては重要であったりする空間なのである。もちろん、程度の差はいろいろだろうけど。

ただしふつうの違うのは、人を殺したり、自分が死んだりすることが目の前にあること。そうした状況でも人間や組織は、平等や正義や規律に目覚めるわけではないのだ。

本書と例えば水木しげるの戦記物と一緒に読めば、日本軍での日常生活のイメージを具体的につかめるかもしれない。

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総員玉砕せよ! (講談社文庫)


水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
幽霊艦長 (ちくま文庫)

そこで得られる結論は、やはり戦争をしてはいけないということである。