人と人のドラマー風雲児たち(2)

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風雲児たち (4) (SPコミックス)

『風雲児たち』の3巻おわりから4巻はじめは、壮絶な「宝暦治水伝」、時代がワープして1753(宝暦3)年から1755(宝暦5)年が舞台になっている。そしてそのあとは、前野良沢杉田玄白平賀源内田沼意次林子平高山彦九郎工藤平助中川淳庵・・・といった個性の強い人物が次から次へ登場し、ドラマを織り上げていく。

人は出合い そしてまたわかれる

その離散集合のくり返しが 人と人の歴史をつづってゆく

人は生きる 己れにしかない個性をひっさげて

(『風雲児たち』(リイド社)4巻、P.291-P.292)

保科正之ー風雲児たち(1)

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風雲児たち (3) (SPコミックス)

最近、『風雲児たち』に読みふけっている。知る人ぞ知る、江戸時代を舞台にした大河ドラマ漫画。笑いあり、涙あり、お色気あり、そして何より知識欲を存分に満たすことができる。

この漫画に登場するあまたの風雲児たちの中で、序盤、特にさわやかな印象を残すのが保科正之

作者は、江戸時代について次のように語る。

それまでの日本人にはけっしてなかったヒクツなヒクツな人間が作りあげられていく・・・最悪といいたくなるほどの時代であった

しかしそれでもなお・・・

その底からつきぬけてくる五月の風のようなさわやかな一面を否定することはできない

それは中世ヨーロッパの暗黒とは比べようもない明るい世界である

(『風雲児たち』(リイド社)3巻、P.161-P.162)

『風雲児たち』で保科正之の生涯を読みふけったあとは、こうした言葉が実感を持って感じられるのである。